2023/1に購入した3Dプリンター「Ender3 S-1」
当時は魅力的な機能が詰まった「安価で高性能」が売りだったが、
既に、時代遅れの機体といった印象だが、価格がかなり安くなっており
「価格を可能な限り抑えたい」のであれば、まだオススメできる製品だ。
とはいえ、「安く」「効果的」なアップデートをして、印刷精度を上げていこうと思う。
機能面では「Z校正」と呼ばれる、ノズルとプラットフォームの隙間調整
これを「1枚の紙の引っかかり具合」のみで調整するという、「匠の技」を要求される
かなり慣れてきたが、問題はこのバネ。
- 「ネジの緩み」により印刷が安定しない
- 「ネジの歪み」によりバンドが発生する
安定性を上げ、精度を上げるべく、「バネ」を「シリコンパッド」に置き換える
プラットフォームの安定性が上がったので、印刷精度も上がったと思います。
シリコンパッド
- サイズ:16mm
- 素材:シリコン
色は違いますが、機能は同じです。
【シリコンパッド】Amazonレビューを見る
Amazonレビュー4.6という高評価の製品です。
シリコン緩衝材はまさに必需品です。 Ender 3 に標準装備されているスプリングは単純に重く、調整が困難です。ベッドレベリングの緩衝材を使うことで、あなたは本当に自分自身に恩恵をもたらしていることを約束します。品質はプリントに反映されます
調整に何時間も費やすことから、一度調整すれば調整なしで印刷を開始できる、必須の製品です。
と「ベッドレベリング」の調整の必要が無くなるというのは、
旧モデルを使用している人にとっては恩恵がでかいので導入
【シリコンパッド】取り付けていく
硬めのシリコンパッドとなっており、片側は大きく開いている。
3Dプリンターの「プラットフォーム」が「バネ」では傾いたり、緩んだりし
水平にならず、印刷が安定しない為、結構な頻度でレベリングを行う必要があった
「オレンジのネジ」が問題で、「振動」も発生しやすい。
それが起因で印刷面がガタガタになる。
要するにシリコンパッドに置き換えて、プラットフォームの振動を抑え、バネの緩みにより高さが不安定になるのを抑えるという理屈ですね。分かりにくい。
【シリコンパッド】プラットフォームを外す
ネジにバネが付いているというなんとも原始的な構造。
開けたついでにナットも締めておきます。
外す時に、配線が通っているので切らないようにゆっくりと持ち上げる。
シリコンパッドへ置き換える
変えてみて、設置面が大きくなるので単純に安定性は増すと思われた。
組み立て直す
ネジを通し、元に戻していく
最後にハンドルを締めて調整完了。
このままだと、レベリングができていないので、地道なZ校正作業をしていく。
完成
交換してみて、プラットフォームの安定性は上がったと思うが、
複数印刷しているうちに、印刷は不安定に戻ってしまったので、
根本的な改善には繋がっていないと思われる。
とはいえ、印刷速度を200%にしても問題なかったので、かなり安定したかとは思う。
まとめ
⭕️歪みは緩和する
❌過剰な期待は出来ない
結論
1000円未満で出来る対策としてはかなり効果的な方だと思う。
レールを「リニアレール」にする事でさらに振動は減り、印刷精度は上がると思うが、
X,Y,Zともにリニアレール化すると、大まか1万円以上掛かるが、効果は薄そうだ。
精度を上げたい、というより「速度を上げ、調整したくない」というのが本音だ。
これは「構造の問題」なので、「Adventure 5M pro」に買い換えるか、
本気で悩んでいる日々だ。