TA_LOG

TA-LOG

理想の在宅ワーク環境づくり

Epomaker EK21 | ダイヤルノブ付き21キーの拡張テンキー、仕事も遊びも広げる一台

「テンキーなんてどれも同じ」と思っている方にこそ触ってほしいのが、
今回レビューする Epomaker EK21 です。

Epomaker EK21 おすすめポイント

Epomakr EK21 オススメポイント
ハードウェア
  • ガスケットマウント構造による柔らかい打鍵感
  • ホットスワップ対応でスイッチ交換が可能
  • アルミ製ダイヤルノブで直感操作
  • コンパクトな21キー配列
ソフトウェア
  • VIA対応による自由なキーリマップ
  • ショートカットやマクロ割り当てで効率化
  • レイヤー機能でアプリごとの切替も可能

ハードウェアとしても非常に堅牢な設計の上、ソフトウェア性能も高水準です

私自身、仕事で数値入力を行うことが多く、日常的にテンキーを使います。
そんな実用的なシーンにEK21はどこまで食い込めるのか。
また、「左手デバイス」としての応用性まで含め、じっくり試してみました。

EPOMAKER EK21スペック詳細

Epomaker EK21 スペック詳細
製品名 Epomaker EK21
キー数 21キー
接続方式 USB-C 有線 / Bluetooth / 2.4GHz 無線(トリプルモード)
スイッチ ホットスワップ対応(3/5ピン両対応)
標準:Epomaker Wisteria(リニア 約35g)または Zebra スイッチ
マウント方式 ガスケットマウント(Poron ガスケット + IXPE パッド + フォーム)
キーキャップ PBT / Cherry プロファイル / ダイサブ加工
ノブ アルミ製多機能ダイヤル
対応ソフト VIA / QMK
バッテリー容量 1000mAh
対応OS Windows / macOS / iPadOS(Bluetooth経由)
サイズ / 重量 約145 × 100 × 40 mm / 約350 g
付属品 本体、USB-Cケーブル、キーキャッププラー、マニュアル

【EPOMAKER EK21】開封から同梱物のチェック

シンプルながらも「多機能テンキー」であることがひと目で伝わるパッケージ

同梱物のチェック

Epomaker EK21 同梱物

  • EK21 本体
  • 交換用スイッチ(3個)
  • 交換用キーキャップ(Backキー)
  • キーキャップ・スイッチプラー
  • USB-TypeA to C ケーブル
  • クイックスタートガイド

クイックスターターガイド

多言語対応しており、日本語表記も当然あります。

USB Type A to Cケーブル

メッシュが良い感じのケーブルで、端子が「ゴールド」なのがとても良い

交換用キースイッチ

今回選択したのは「Epomaker 製の Wisteria Switch(リニアタイプ)」

ステムには摩擦の少ない POM 素材が使われており、静かで快適な打鍵感が魅力

安定感のある5pin仕様となっている。

Epomakerの製品は「交換用のキースイッチ」含めて充実しています。

Wisteria とzebra キースイッチ比較

購入時に「Wisteria/zebra」いずれか選べる仕様となっている。

仕様 Wisteria Switch Zebra Switch
タイプ リニア(直線的でスムーズ) タクタイル(押下時に段差あり)
作動力 約35g(軽め) 約45g(標準的)
プレトラベル 約2.0mm 約2.0mm
トータルトラベル 約3.6mm 約3.6mm
打鍵感 静かで軽快、長時間の入力向き クリック感のある確実な打鍵
おすすめ用途 仕事・長時間入力・静音重視 ゲーム・ショートカット操作・打鍵感重視

個人的には「21キー」なのでいずれかのキースイッチの追加購入しても良いと思いますよ。

【EPOMAKER EK21】本体のチェック

見た目の第一印象は「コンパクトながら存在感のあるデザイン」。

21キーに加えて左上に配置されたアルミ削り出しのノブが目を引きます。

角度は固定となっているが、使用感は抜群だ。

USB-Cポート

左側に配置。有線接続および給電用

VIA/QMK設定時もこちらを使用

DIPスイッチ

2.4GHz:2.4GHzワイヤレス接続

USB:有線USB接続

BTBluetoothワイヤレス接続

ワイヤレスレシーバー挿入口 無線接続用の専用ドングルを差し込む

ノブ部分のCNC加工の金属感も相まって、価格帯を超える質感を感じさせます。

キーキャップを外す

Wisteriaを使用しているが、LED搭載モデルはこれ一択で良いかもしれないと思う。
また、細部に設計の細やかさを感じる。

スタビライザーの仕上げがスゴく良い

大きめのキーにはスタビライザーがついている。
キーのぐらつきもなく非常に良好な打鍵感を感じられる良設計だ。

個人的には「スタビライザーここまでやる?」と言うレベルです。
内部のガスケットマウントも見え、Epomakerのビルドクオリティの高さを感じます。

キースイッチを外す

ホットスワップ対応で、3ピン/5ピンのメカニカルスイッチを入れ替えできます。

標準では Epomaker製の Wisteria Switch(リニア) が搭載されており、軽快でスムーズな打鍵感が魅力。

作業内容や気分に合わせて「軽快さ」や「打鍵音の静かさ」を変えられるのは大きな魅力です。

【EPOMAKER EK21】キーキャップを交換してみる

せっかくなので、手持ちのCherry互換のキーキャップを2種類ほど使用してみた。

白キーキャップ

EK21は Cherry MX 互換なので、キーキャップの交換も気軽に楽しめます。

シンプルな白キャップに替えると黒い筐体とのコントラストが強調され、明るくクリーンな印象に。

黒キーキャップ

一方で黒キャップに換装すると、落ち着いたトーンに変わり、HHKB などモノトーン系のキーボードと並べても違和感なく馴染みます。

【EPOMAKER EK21】HHKBと並べてみる

普段使用しているHHKBと並べてもやや大きいぐらいで違和感はほぼない。

側面から見ても違和感は感じない。

テンキーレスを使用している場合は1台あると利便性を実感できます。

【EPOMAKER EK21】VIAカスタマイズ方法

STEP 1

VIA(デスクトップ版 or ブラウザ版)を用意し、起動します。

VIAを起動(ブラウザ)

Windows / macOS / Linux 対応。ブラウザ版(Chrome系)も可。

www.usevia.app

 
STEP 2

EK21をUSB-Cで接続すると、VIAのデバイス欄に表示されます。

EK21をUSB接続して認識させる

公式サイトからダウンロード出来る「.json」を導入すると画面のようになります。

Epomaker EK21 VIA USB JSON V3 – epomaker

 
STEP 3

キーマップをVIAから編集していく

キーマップを編集

ドラッグ&ドロップで割り当て、保存すると本体に記憶されます。
設定自体は沼です。

マクロの設定について

VIA対応なので、キーリマップやマクロ設定がブラウザから簡単に行えます。

数字入力だけでなく、自分専用のショートカットパッドに変えられるのがEK21の強み。

 VIAのマクロ機能について

  • EK21はVIA対応で、キーリマップやノブ割り当てはそのまま使えます。
  • マクロ機能をフルに活用したい場合のみファームウェアアップデートが必要
  • アップデートはWindows必須となります。
  • Macユーザーもリマップやレイヤー機能は問題なく使えるので安心です。

【EPOMAKER EK21】左手デバイスとしての可能性

私は普段から「TourBox」を使用しているが、EK21をキーボードの左側に置き、
ショートカット専用の左手デバイスとして使うのも十分に可能だ。

ノブでブラシサイズの変更キャンバスの回転といった操作を割り当てれば、ペン作業の流れを止めずに直感的に操作できます。

コピーやペースト、スクリーンショットといった定番ショートカットもまとめておけば、左手だけで多くの操作が完結。

こうした使い方自体は昔からある発想ですが、EK21は 有線に加えて Bluetooth にも対応しているため、WindowsMac だけでなく iPad でもアプリ側のショートカット設定を活かして活用可能です。

専用の左手デバイスは市販品だと高価なものが多いですが、EK21なら比較的リーズナブルに導入でき、しかも ホットスワップやVIA対応で自由度が高い

【EPOMAKER EK21】メリットとデメリット

メリット

  • 仕事での数値入力が圧倒的に快適
  • ホットスワップ対応でスイッチ交換が自由
  • VIA対応で柔軟なリマップ・マクロ設定
  • アルミ製ダイヤルノブで直感操作が可能
  • 左手デバイスやショートカットパッドとしても活用可能

デメリット

  • 筐体に厚みがあり持ち運びには不向き
  • キックスタンドが付属していないため、角度調整不可

まとめ

Epomaker EK21は単なるテンキーではなく、拡張性と遊び心を備えた小型キーボードでした。

  • 仕事での数値入力を快適に

  • ホットスワップで打鍵感を変えられる

  • VIA対応で自由にリマップ

  • ダイヤルノブで直感操作

  • 左手デバイスとしても応用可能

EK21は「テンキーが欲しい人」だけでなく、自分の作業環境を拡張したい人すべてにおすすめできる製品です。

私自身、EK21を机に常設し、仕事にも趣味にもフル活用することにしました。

「テンキーにここまで可能性があるのか」と驚かせてくれる一台です。